水産加工商社かね清の社長からのご挨拶

かね清は創業以来100年にわたり、より良い海産物の流通と魚食文化の発展を目指し、事業を展開してまいりました。
塩干物のエキスパートとして自社工場にて鮭の即時加工を行っており、夕方の受注から夜間に加工し、翌朝にはお客様のもとへ良質な海産物をお届けすることにこだわりを持ち続けています。
さらに弊社ではお取引先様ごとではなく食材分野ごとに担当を置き、それぞれの分野に精通した専門家がいることを強みとしています。
「狭く、深く」を極め、食材の目利きから商品提案、売場づくりに至るまで、魚専門のコンサルタントを目指すことで厚い信頼をいただき、多くの食材において大阪市中央卸売市場での取引量上位を誇っています。

昨今、弊社を含めた仲卸し、中間流通業界は熾烈な競争化において業界、企業そのものの付加価値が問われています。
ただ商品の流通を支えるだけが中間仲卸の役割ではありません。私たちは総合的なコンサルティング能力を磨くことが中間仲卸の存在意義だと考えています。川上のメーカーをはじめとした生産者様には消費者や販売店の需要またはニーズがどういったものかという市場調査を行い、商品開発にも協力いたします。一方、量販店を主とする取引先様には商品専門知識の提供等を通した幅広い事業支援を行います。
こうした弊社のこだわりの根底にあるのは、商品や人への熱い思いと、海産物をおいしく召し上がって欲しいという願いです。消費者から取引先、生産者、従業員に至るまで全てのステークホルダーの方に感謝し、全ての仕事において妥協を許さず、常にベストを追求することが「おいしい」という喜びにつながると考えています。

事業を通じて海の豊かさを守り、魚食文化を継承・発展させていくことも私たちの使命です。若年層を中心に魚食離れが進むなか、いかに海産物の魅力を伝えられるか。商品づくりや調理方法のご提案はもちろん、安心・安全な商品を召し上がっていただけるように徹底した品質管理に取り組んでいます。日本国内では年々漁食離れが進んでいますが、世界では和食文化の人気が高まり、魚の消費量は増え続けています。
弊社としても国内だけにとどまらず海外マーケットへの進出も好機と捉え、日本の和食文化、魚食文化の発展に貢献していきたいと思っています。
また、海の環境や水産資源を守るための取り組みにも力を入れ、日本の水産業のさらなる発展に貢献していきます。

株式会社 かね清 代表取締役社長
溝渕太一